コナン劇場版を振り返る

mixi経由で知ったネット記事、 「名探偵コナン」劇場作品で一番面白いのってどれなの?。

個人の好みってものがあるんだから、一番を決めるような記事に意味はない。
と思いつつ、ついクリックしてみたところ、筆者がガチのコナンファンにインタビューした記事で、各作品の感想は、しっかりコナンを見ているファンでないと語れない内容。
とても良い紹介記事でした。

ただ、やっぱり個人の好みがあるので、共感できる部分もあれば、私が好きな作品をつまらないと言っている部分もありました。

そこで私も、過去作品の感想を書いてみます。
紹介記事のレベルではなく、個人の視点に偏った感想ですが・・・

1.時計仕掛けの摩天楼
犯人も伏線もわかりやすいスタンダードな話ですが、爆弾あり、新一&蘭のラブラブエピソードありで、1作目としてよくまとまっていたと思います。ずっとコナンを追っていくなら、1作目は必見でしょう。
ただ、この話、蘭が新一を誘ってオールナイトの映画に行くのが前提。
・・・当時は今ほどチェックが厳しくなかったとはいえ、高校生のオールナイトがNGなのは変わりありません。いくらフィクションでも、そこはリアルにすべきところで、話の組み立てに致命的欠陥があったと思います。

2.14番目の標的
毛利小五郎メインの話。小五郎夫妻の別居理由も明かされます。個人的には、クライマックス前の脱出シーンで蘭に対してしっかりした父親ぶりを発揮する小五郎さんが素敵でした。

3.世紀末の魔術師
キッド初登場映画。前2作よりも物語が複雑になったと感じます。キッドの登場と、蘭に対しての正体バレエピソードが見どころ。

4.瞳の中の暗殺者
事件部分はハラハラしましたし、犯人から逃げる場面での逃走アクションも迫力があって好きです。でも、一番は園子。それまで、ギャルっぽくて好きではなかったんですが、この作品の中で蘭に対する園子をみたとき、それが一気にひっくり返りました。
また、初代白鳥警部役の塩沢兼人さんの遺作という意味でも、重要な作品だと思います。

5.天国へのカウントダウン
哀ちゃんの心情に迫ったり、どんなピンチにも絶対諦めないコナンの強さがはっきり描かれていたりするのがポイント。でも、物語のキーとなる「カウントダウン」にちょっと無理があります。私の感覚では、「フィクションとして許せるレベル」から片足をはみだしているくらい。

6.ベイカー街の亡霊
新一&優作の、そしてゲストキャラの、親子の絆が描かれる作品。
「オレはもうダメだ・・・後は任せた」的に一人ずつ仲間が倒れていく、コナンにしては珍しい展開にドキドキしました。

7.迷宮の十字路
一部では「歴代ナンバー1」と言われていますが、個人的には上位3分の1くらいです。でも、平次ファンや、平次&和葉推し、平次&コナンのコンビが好きな方には絶対オススメの1作。

8.銀翼の奇術師
個人的にはわりと地味な作品だと思っています。
事件が連動していなくて、いくつかの事件が連なっているので、劇場版というよりテレビ4連作くらいのスケール。
このブログを書こうとして、唯一、タイトルを見ても内容が思い出せなかったくらい、印象の薄い作品です。

9.水平線上の陰謀
第1作以上に、蘭の行動が気になってしまう作品。乗っていた船が沈没確定で避難しなきゃ、という時に私物を取りに戻ってしまう蘭を肯定的に描いていましたが、それは絶対やってはいけない行為です。クライマックスが、その「いけない行為」の上に成り立っているので、まったく感情移入できませんでした。

10.探偵たちの鎮魂歌
この話、キッドは変装した姿で登場しますが、コナンは最初から気づいていて、でも事件解決を優先するために見逃します。私は初見ではまったくわかりませんでしたが、後で見返すと、キッドとコナンは表情や視線で「オレ、キッド。気づいてるよね?」「しょーがねぇ、今は黙っててやるよ」的な意思の疎通を行っています。
ほかにも、鈍い私には何度も見ないと理解できなかった点が多く、繰り返し楽しんだ作品です。

11.紺碧の棺
私が迷わずワースト1に挙げるのがこの作品です。コナン劇場版はすべて買うかテレビ放送を録画するかしている私ですが、これだけは例外で、持っていません。テレビ放送も見ませんでした。
理由は、犯人がメインキャラを殺そうとした方法が許せないから。
コナンは推理モノのロングシリーズですから、何百人も死にまくっていますし、メインキャラはすべて、何度も殺されかけています。でも、この作品での殺害(未遂ですが)方法は、そういう問題とは根本的に違います。あの殺し方はコナンでは絶対やってほしくなかったと思います。

12.戦慄の楽譜
音楽がテーマの作品で、音による意志疎通シーンが何度も出てきますが、かなり無理がある展開ばかりでした。事件部分も比較的地味な作品だったと思います。個人的には、嫌いと言うほどではないけど、あまり面白くなかったかな、という感じ。

13.漆黒の追跡者
黒の組織と対決! という予告でさんざん盛り上げておきながら、実際には何も進まなかった・・・という、ある意味、予想できた展開でした。あそこまで事前に煽っていなければもう少し楽しめたと思いますが、派手な予告に対して、完全な肩透かし。10作目をピークにパワーダウンしてきたな、と感じてきました。

14.天空の難破船
毛利小五郎のキャストが交替し、小山さん初参加となった作品。小五郎のセリフはかなり少ないのに「背負い投げ」「高所恐怖症」といった部分が強調されていて、製作陣の心の声が聞こえてくるようでした・・・「声は変わっても、キャラクターは何も変わってないですよ!」って。
それはともかく、キッド&コナンのコンビが見どころで、4年ぶりに楽しめた劇場版です。
この作品も、犯人がコナンを殺そうとした方法に思うところはありますが、紺碧の棺と違ってすぐに回収されたので許容範囲です。

15.沈黙の15分
前年から一転して、また地味な印象でしたが、クライマックスのアクションは、ちょっとやりすぎなほど迫力でした。初対面の子供たちの前でドロドロな人間模様を話しまくる展開は、大人としてどうなの・・・?と思いますが、それをしないと物語が成り立たないので仕方ないのかもしれません。

16.11人目のストライカー
ゲストのサッカー選手たちの演技が、とにかくひどいです。しかも選手たちのセリフが連続するので、テンション下がりまくりになりました。選手の皆さんではなく、起用する側の問題だとは承知していますが、畑違いの職業の人をゲストによぶのはやめてほしいと、切に思います。
ただ、11作め以降の中では割と面白かったと感じました。
この作品のポイントは、コナンのサッカー愛と、小五郎&蘭の親子愛。探偵事務所付近で爆発が起こったとき、蘭は小五郎を頼るように、小五郎は蘭を守るように、互いに身を寄せ合っています。さりげなくも重要な場面でした。

17.絶海の探偵
スパイものなので話が複雑で、子供には理解できないストーリーだったのではないかと思います。ただ、爆弾も、過剰すぎるアクションもなかった点が好きです。
そして、この作品の魅力はなんといっても園子役の松井菜桜子さん。
コナン世界には、メインキャラクターは何があっても死なないという「絶対のお約束」があります。見ている側は、それを承知しつつも、キャラクターのピンチにハラハラするわけですが・・・蘭を案じる園子の声が胸に迫り、一瞬「絶対のお約束」を忘れて作品世界に浸ることができました。
ただ、「イージス艦の上で衛星電話」やら、「知人の刑事に携帯へ情報送らせた」やらの、「主人公サイド・犯罪だらけ状態」には苦笑するしかなかったです。

18.異次元の狙撃手
冒頭のアクションがやりすぎで、序盤からテンションが下がり気味でした。公道をスケボーで走り回って犯人を追跡しますが、一歩間違えれば大事故です。周りの車が急ブレーキをかけて事故に至れば、コナンも当然、加害者。その辺は完全にスルーされていました。
ただ、コナンと昴の信頼関係には熱くなりました。昴が犯人を遠距離から狙撃したら、一歩間違えれば蘭が巻き添えで撃たれる・・・って場面で、何のためらいもなく昴に撃たせようとするコナン。暗闇で標的を狙えない中、コナンが必ずチャンスをつくると信じてスタンバイしていた昴。
そして、予告で「あの人の正体が・・・」と煽ってきた部分を、アニメならではの手法で表現したクライマックスにも引き込まれました。

19.業火の向日葵
犯人の動機がムチャクチャだとか、伏線が何もなく謎解きシーンで初出となるエピソードが多すぎて推理ものになっていないとか、ストーリーを酷評されている作品で、本当にそのとおりだと思います。
でも、私がそれ以上に酷いと感じているのは、キッドの行動。
今回の犯人は、巻き添えで何人死んでも構わないと思っているので、ほとんど無差別テロリスト。そんな危険な犯人を一人でこっそり止めようとして、止め切れなかったら死人が出ます。コナンか園子にこっそりコンタクトして、協力してもらうほうが自然です。無差別テロ犯を止めるためなら、コナンは間違いなく、協力しますから。
実際、最後のピンチは、キッドが犯人を止め切れなかったことが原因。もちろん悪いのは犯人なので責任はすべて犯人にありますが、原因はかなりの部分、キッドにもあります。
キッドとコナンの協力プレーは見どころですが、物語が崩壊している作品だと思います。

20.純黒の悪夢
素直な感想として・・・見ていて退屈な部分がけっこうありました。
また、冒頭のカーチェイスが「異次元の狙撃手」以上に一般人を巻き込むもので、いくら犯人追跡のためだからって、他人の交通事故を誘発していいのか・・・と思わずにいられません。

21.から紅の恋歌
ツッコミどころはあったものの、20年コナンについてきて良かったと思える作品でした。死にそうなピンチで「死んでたまるか!」と最後まで諦めない平次やコナンに心うたれます。ただ、競技かるたを扱っている中で、かるたについての説明が少なすぎた点が気になりました。


あらためて振り返ってみると、個人的ワーストは
11.紺碧の棺。
次いで
9.水平線上の陰謀

ベストは選べないので、気に入っている作品を順番に挙げていくと
4.瞳の中の暗殺者
6.ベイカー街の亡霊
10.探偵たちの鎮魂歌
14.天空の難破船 あたりかな。

最後に、全体を通して言いたいのは「犯人には、本職の声優を起用してください」ってことです。
クライマックスで、長々と動機や後悔や恨みを喋るわけですが、その部分の演技が残念だと、作品世界にひたれません。一般俳優などが犯人をやったときは、せっかくの犯人との対決シーンでテンション下がりまくりでした。

以上、97年4月にコナンを見始めた私の、20年の記録でした。
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千暁@ちあき

Author:千暁@ちあき
一発変換できる名前ではないので、平仮名で「ちあき」と呼んでください。

アニソンが好き、ラノベが好き、お酒やスイーツも好き、水族館も好き、散歩も好きです。

このブログには、日常の中にある「好き」を集めてみました。

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