劇場版ママレード・ボーイ

 劇場版ママレード・ボーイを観てきました。

 アニメ放送当時、毎週ティッシュ箱を抱えて観ていた、思い入れのある作品です。
 実写映画を知った時は「思い出を壊されるのがオチだし、観なくていい」と思ったんですが、主演が吉沢亮くんなら話は別です。
 どこか妙に冷めている遊というキャラクターをしっかり演じてくれると信じました。
 もちろんビジュアルも十分。

 ・・・ただ、原作のイメージどおりだったのは、ほんとに遊だけでしたけど・・・
 光希の明るさ、魅力はぜんぜん伝わってきませんでした。
 両親ズの再婚に反対するときも、ただ怒っているだけという感じ。
 光希は、怒りながらでも、どこか明るさや可愛さの残るキャラクターのはずです。

 茗子も完全に別モノ。
 彼女は本来、もっとずっと物静かなキャラです。あんなにあっけらかんと笑いません。

 銀太のビジュアルはまあまあでしたが、そもそも人物の描き方が浅くて、どんなキャラなのかがぜんぜん伝わってきませんでした。

 物語は、あのボリュームを2時間作品にすることに無理がある中で、なんとかまとめていたと思います。
 それに、私はたぶん、目の前の映画じゃなくて、自分の心の中にある思い出を見ていたので、ストーリー自体の良し悪しはよくわかりません。

 今回の映画で、忘れていた細部をいろいろ思い出すことができました。
 先生との交際が発覚して、光希が「友達なのにどうして話してくれなかったの!?」と責めたとき、茗子は「友達なら全部打ち明けないといけないの? 私はそうは思わない」と突き放します。
 大人になると人に言えないことが増えてくることもあるし、茗子のほうが大人なんでしょう。
 でも、光希が深く傷ついた、印象的なシーンです。

 遊の人間不信の理由も、すっかり忘れていました。
 父親が実の父ではなく、自分は母の元カレの子だと知ってしまったから。
 母が父を騙していたわけではなく、すべて承知で結婚したとはいえ、血縁ではなかった衝撃は大きくて、アニメの序盤、遊はこっそり父親探しをしていました。
 腹違いの兄である三輪先輩だけに事情を打ち明けて。

 でも、三輪先輩の協力で、父親だと思っていた三輪氏を訪ねたところ、すべては誤解だと告げられます。先輩が兄であるというもの、もちろん誤解。
 でも、自分の母親が元カレとの子を妊娠している状態で父親と結婚したのは、ほんとです。
 血縁探しが振り出しに戻ってしまった遊のショック・・・これは、アニメより実写のほうがより実感こめて表現しやすいシーンだったと思います。

 一方、両親ズの交換結婚は、実写にしちゃうと妙にナマナマしくて、ドン引きしちゃいました。
 生活するって、お風呂とか着替えとかが毎日ついてくるわけですから、それを考えると実写はちょっと・・・って感じです。

 あと、アニメと実写でかなり違ったのは、保健室で光希に遊がキスするシーンの、遊の表情。
 アニメの遊はぜんぜん笑ってなかったけど、今回はもっと柔らかい表情でした。

 そして終盤、今度は、遊ママの元カレが光希の父親で、だから遊と光希は腹違いの兄妹だという話になります。
 それでも結婚を決意した2人(戸籍上は他人なので、法的には普通に結婚可能)。
 この時の遊の表情はとっても熱かったです。
 一生の決意ですから、熱くなるのは自然かもしれませんが、遊はもともとクールなキャラなので、もう少し静かに表現してほしかったと思います。

 あと、アニメでのこの場面、2人で「兄弟だって構わない。遊(光希)と一緒に生きていく」って声を合わせたところがすごくすごく印象的だったので、ぜひ今回の映画でもやってほしかったです。
 ・・・今回はマンガの映画化であってアニメの映画化ではないので、アニメのシーンをベースにできないのはわかってますが。。。

 そんなこんなで、自分の中の記憶と向き合いながら映画を観た2時間。
 まさか、今になって実写映画化されるとは思いませんでした。
 だって、高校から大学にかけての恋愛モノには、時代が変わってしまえば成立しない場面がいろいろ出てきますから。

 この作品は90年中盤のものなので、光希と茗子は交換日記してますし、アニメ化にあたっては、たしかポケベルみたいにメッセージを送れるグッズも発売されたはず。
 その辺をこの時代にどう描くのかと思ったら、スマホほほとんど登場させていませんでした。
 今の高校生が見たら不自然なのかもしれませんが、高校時代にポケベルすらなかった私には何の違和感もなく、うまくつくったと思います。

 そして、あらためてママレード・ボーイの世界に触れて感じたこと。
 両親ズは、とっても幸せだと思います。

 学生時代につきあっていて、でも就職した後に余裕がなくなって、お互いまだ相手を大切に思っているのに別れてしまう・・・それって、すごくよくあることです。そして、ほぼ確実に、取り戻せません。
 まして、互いに別の人と結婚しちゃったら、もう絶対に取り返しがつきません。
 でも、両親ズは15年以上経ってから、互いのパートナーを傷つけることもなく円満にキレイに、学生時代の相手と再婚しました。
 遊の父親探しとか、亜梨実の「3ヶ月つきあってみて」とか、現実にはないだろうっていうポイントはいっぱいありますが、私は、この両親ズの再婚がママレ最大の夢物語だと思います。

 劇場版ママレード・ボーイ。
 もう1回お金を払って見たいかというと・・・ですが、テレビで放送されたら録画は残したいと思います。

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千暁@ちあき

Author:千暁@ちあき
一発変換できる名前ではないので、平仮名で「ちあき」と呼んでください。

アニソンが好き、ラノベが好き、お酒やスイーツも好き、水族館も好き、散歩も好きです。

このブログには、日常の中にある「好き」を集めてみました。

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